華やかな女性ゲストルック完全ガイド
もし結婚式に招待されたなら、男性はタキシードやダークスーツ、女性はロング丈のドレスを着るのが理想です。フォーマルさと洗練さが強調される場では、ゲストも最高のドレスで臨むのがマナーとされています。ただし、日本の結婚式ではブラックタイのドレスコードが求められることはほとんどないため、今回はホテルウェディングなどのモダンなゲストルックをご紹介します。
このガイドでは、モダンなゲストルックのおすすめコーディネートに加えて、避けるべきスタイリングのポイント、装いに合うシューズ・バッグ・アクセサリーの選び方まで、丁寧にご紹介します。
モダンなゲストルックのコーディネート
豪華な結婚式の場は、普段とは異なる優雅なムードを演出できる絶好のチャンス。このような格式のある場では、きちんと感に加えて、モダンな雰囲気を取り入れたルックが大切です。
やりすぎず、洗練されたゲストスタイルをつくるコツを、以下で詳しく見ていきましょう。
クラシックなスタイル
もっともベーシックで格式を感じさせるのは、ロングワンピースや露出の少ないミディワンピースです。
トーンを抑えたカラーや、ほんのりとした光沢のある素材を選べば、自然にフォーマルな雰囲気を演出できます。
このとき、体のラインを強調しすぎず、少し余裕のあるシルエットを選ぶのがおすすめ。
格式は保ちつつも単調にはなりたくない場合は、ビーズやプリーツなど、さりげないディテールが入ったドレスを選ぶのも◎。
ブラックドレスを着る場合は、素材やシルエットに工夫を加えると、重たく見えずに上品にまとまります。
黒いドレスを着る場合は、デザイン要素があるものを選ぶと重たく見えずに上品にまとまります。
スーツスタイルも忘れてはいけません。
自分の体型に合ったテーラードスーツは、フォーマルかつおしゃれな印象を与えてくれます。
さらに、オーバーサイズのジャケットを取り入れれば、トレンド感をプラスすることも。パンツ派の方にはジャンプスーツもおすすめ。
ワイドシルエットに、ストラップレス・ホルターネック・ワンショルダーなど、自分に似合うネックラインを選べば、洗練されたフェミニンさを演出できます。
おすすめカラー
ゲストスタイルのカラー選びで守りたいルールがひとつあります。
それは白系はNGということです。
主役は新婦なので、“目立ちすぎるゲスト”にならないよう、白に見えやすいアイボリーも避けるのがマナー。
ただし、ホワイトと明確に区別できるベージュやライトピンクなどは問題ありません。
また、新婦の付き添い(ブライズメイド)が同じ色で揃えている場合は、そのカラーも避けると、気配りのできるゲストになれます。
ブラックは、いつの時代も安心感のある選択肢です。
日本で全身黒はお葬式を連想させてしまうので、アクセサリーやバッグ、シューズでポイントを加えれば、クラシックかつエレガントな雰囲気になり、非常識にはなりません。
夏の結婚式なら、やや明るめのソフトピンクやバターイエローなど、涼しげなパステルカラーが◎。
宝石のような深みのあるカラーも、格式ある場にぴったり。
ルビーレッドやフォレストグリーンは、華やかさを持ちつつ、落ち着いた印象を与えてくれます。
おすすめの素材
上品で洗練された印象を与えるためには、ドレスの素材選びも重要です。
柔らかく重厚感のあるベロアは、程よいハリのあるドレスによく合います。
一方で、シルク・オーガンジー・シフォンなどの軽やかで自然な光沢のある素材は、着心地も良く、見た目にも優雅な雰囲気を演出してくれます。
ビーズ、スパンコール、刺繍などの装飾があしらわれたデザインも、特別感を加えるのにぴったり。
とくにシルエットがシンプルな服ほど、こうした装飾が映えて、コーディネートに立体感を生み出します。
ただし、新婦より目立ってしまうほど華美な装飾は控えましょう。
あくまでも主役を引き立てる、“控えめな華やかさ”が大切です。
ゲストルックで気を付けたいポイント
フォーマルな場におけるゲストスタイルで最も重要なのは、【花嫁より目立たないこと】です。前述したように、白い服やウェディングドレスを連想させる服装は絶対に避けるべきです。
そのほかにも、
- 全身にクリスタルをあしらったような派手すぎるデザイン
- 背中が大きく開いたり、カットアウトが多いなどの過度な肌見せスタイル
- ミニ丈ワンピースのように露出が多くカジュアルすぎる服
迷ったときは、間違いのないスタイルを選ぶのが無難です。
どうしても不安な場合は、新婦やブライズメイドに事前に相談しておくのもおすすめです。
スタイリングのヒント
結婚式が開催される「会場」や「時間帯」を考慮すると、より間違えのない装いになります。
- 昼間の挙式:きちんと感のあるミディ丈ワンピースや、スマートなパンツスーツスタイルが好印象。
- 夜の披露宴:より華やかな雰囲気が求められるので、ロングドレスや光沢感のある素材を選んで特別感を演出しましょう。
ゲストルックにおすすめのシューズ
フォーマルなゲストスタイルには、ヒール付きのシューズを選ぶと間違いありません。クラシックでエレガントなデザインは、フォーマルな装いを格上げしてくれます。一般的に、派手すぎないシンプルなデザインのヒールを選ぶことが推奨されます。華やかな装いと衝突しないように、または衣服を引っ掛けたり傷つけたりすることがないように注意しましょう。
ヒールの高さは自由ですが、着用するドレスの丈に合わせるのがポイント。
たとえば、ロングドレスには、ハイヒールを合わせて裾が地面につかないようにしましょう。
kitten heels 長時間の着用が心配なら、快適さを優先し、ブロックヒールやキトンヒールを選ぶと良いでしょう。フラットシューズもOKですが、あまりにもカジュアルに見えないデザインを選ぶことが重要です。できれば、少しヒールのあるものを選ぶとよりフォーマルに見えます。
また、夏の屋外ウェディングなら、オープントゥヒールも相性抜群。
このときは、足先のネイル(ペディキュア)で細部まで整えると、より洗練された印象になります。
ゲストルックにおすすめのバッグ
格式ある結婚式には、小さめサイズのバッグがベスト。
中でもイヴニングクラッチや、手首にかけるタイプのポーチバッグは、フォーマルルックを格上げする洗練されたアクセントになります。
普段は選ばないようなサテン・ベルベット・シルク素材のバッグも、特別な日の装いにはぴったり。
グリッターやスパンコール、メタリックなどの装飾も、小ぶりなサイズなら派手になりすぎず、華やかさを添えてくれます。
チェーンストラップ付きのバッグは、エレガントな雰囲気に加えて実用性も高いアイテム。肩にかけたり、体の横にかけて手を自由に使えるため、実用性があるのも嬉しいポイント
一方で、大きくてかさばるバッグは避けましょう。これらは全体のスタイリングを重たく見せてしまいます。フォーマルな服装にはエレガントさを欠いてしまうため、カジュアルな場面で使うのがベストです。
シューズとバッグの組み合わせで統一感のあるルックを
大切な結婚式に参列するなら、洗練された統一感のあるスタイリングを心がけたいもの。
そこでおすすめなのが、バッグとシューズの色・素材・ディテールをリンクさせるコーディネート。
たとえば、ブラックのミニバッグにブラックヒールを合わせると、どんなドレスにも馴染む万能な組み合わせに。
少し華やかさを出したいなら、メタリック系カラーで揃えるのも◎。
上級テクとしては、バッグとシューズに同じ装飾や素材感を取り入れる方法も。
たとえば、両方にクリスタル装飾が施されていれば、細部にまで気を配った洗練スタイルが完成します。
特に、上品な光沢を持つサテン素材は、クラシックながらも目を引く仕上がりになるのでおすすめです。
バッグと靴を必ずしも一致させる必要はありませんが、ゲストルックに迷ったときにこのルールを守るのと無難です。
アクセサリー
フォーマルなゲストルックにおけるアクセサリーは「控えめで上品なスタイル」が基本です。シンプルでありながらエレガントなアイテムを選ぶことで、華やかな装いを引き立てつつ、過度に目立たないバランスの取れたルックを作り出すことができます。
ネックレス
ネックレスはコーディネートの印象を左右するキーアクセサリー。
フォーマルな場では、重ね付けや過度な装飾よりも、シンプルで洗練された一点ものを選ぶのがいいでしょう。装いがミニマルなワンピースなら、小さめのビジューが入ったネックレスなどで華やかさをプラス。
一方、すでに柄や装飾のあるドレスの場合は、華奢なペンダントタイプでバランスを取りましょう。
イヤリング
クラシックなスタッドイヤリングや、短めのドロップイヤリングは、どんなフォーマルスタイルにもよく合います。顔まわりに光を集めるようなデザインを選ぶと、写真映えもよくなります。
過剰に目立つものは避け、控えめながら印象的な一品を選びましょう。
ブレスレット
ブレスレットは、1つだけシンプルにつけるか、他のジュエリーと調和したセットを選びましょう。セットを選んだ場合は、式の前に着用して手を軽く振り、音がうるさくないか確認しましょう。大切な瞬間に邪魔にならないようにすることが大切です。
最後のポイントとして、さまざまな照明の下でも輝きを保てるように、変色しにくい高品質な素材で作られたジュエリーを選びましょう。長時間の着用で肌に緑色が残ってしまうような安価な素材は避けましょう。
ヘア&メイク
格式ある場でのヘアスタイルとメイクアップは、スタイルを完成させる最後の仕上げ。
全体のコーディネートとの調和を意識して、ナチュラルで上品な印象を目指しましょう。
メイクは、「アイメイク」または「リップ」など、どこか一箇所にポイントを絞るのが洗練された印象に繋がります。
たとえば、目元を強調するなら口元は控えめに、リップを主役にするならアイメイクはソフトに仕上げましょう。
長時間崩れにくくするために、メイクフィクサーやパウダーでの仕上げも忘れずに。
ヘアスタイルは、過度な盛り髪や装飾は避けつつ、すっきりとしたスタイルが理想的。
シニヨン(低めのまとめ髪)やフレンチツイストなど、クラシックなアップスタイルがよく合います。
スタイリングに自信がない場合は、美容室でプロに任せるのも安心です。
格式のある結婚式にゲストとして出席する際は、上品で清潔感のあるスタイルを心がけることが大切です。
華やかに装うことは大切ですが、やりすぎないことが何よりのマナー。
迷ったときは、シンプルでクラシックなアイテムを選び、ゲストルックを守りましょう。
このガイドが、ゲストルックについて理解を深め、あなたの「ハレの日」の装いのヒントとなりますように。