スタイルガイド:ローファー+靴下 種類別のオススメコーデ
ローファーに靴下の組み合わせは基本的にプレッピーなスクールガールムードを連想させますが、スタイリングによっては多様な雰囲気を演出することができます。靴下は保温と吸湿などの実用的な機能のほか、着こなしにポイントをプラスする手段になることもあります。特に、ローファーと一緒にスタイリングするときにはフォーマルルックにもカジュアルルックにもなることができます。
こちらのガイドではローファースタイルに合わせてオススメしたい靴下の種類、そしてTPO別コーディネート方法についてお教えします。ローファー+靴下コーデで避けたほうが良い組み合わせもご紹介いたします。
ローファーと靴下の組み合わせ
ローファー+靴下コーデがますます人気を高めているのにはいくつかの理由があります。通気性があまり良くないローファーの特徴上、靴下を合わせてあげると湿度の高い天気の日でも内部に汗や湿気がこもるのを防ぎ、カビや匂いの発生を防止することができます。スタイリングの面でも靴下のカラーや素材を活用し、センスを感じさせるコーディネートに仕上げることができますよね。デザイン次第でソックスを合わせるだけでもカジュアルルックからフォーマルルックまで幅広くアレンジする事ができ、とても簡単にローファーの活用度を高めることができるのです。
ローファーに合わせると良い靴下のタイプ
こちらのセクションでは皆様がお持ちのローファーにぴったりな靴下を探せるようにお手伝いいたします。
ローカットソックス/フットカバー
ローカットソックスとも呼ばれるフットカバーは靴を履いた時に見えないように設計された靴下です。甲部分が低く開いたシューズの中に履いた際、靴下が見えないようデザインされているのが特徴です。
フットカバーをローファーと合わせれば、手軽にカジュアルなムードを演出することができて、特に暖かい季節に良く似合います。ローファーにマッチする靴下をコーディネートするのが難しいという時には、裸足で履くより薄いフットカバーを選んでみてください。履き心地の良さを高め臭いを防止するのはもちろん、ローファーの状態を長くすっきりと維持できるように助けてくれます。
ですが、フットカバーは歩いているときに脱げやすいというデメリットがあります。そんな時はかかと部分に滑り止めがついているフットカバーをお選びいただくとより良い履き心地を感じていただけるでしょう。
クルーソックス
クルーソックスは足首丈の靴下よりは長くニーハイソックスよりは短い靴下で、長いものだとふくらはぎ中間ほどまでの丈です。活用度が高く多様なスタイルによく似合いますが、クラシックなブラックローファーと合わせてギークシックに、もしくはプレッピールックを演出するルックが最も多いです。
クルーソックスは足を暖かく包み込み、特に肌寒い天気のとき着用すると良いアイテムです。きっちりした白色が一番無難ですが、華やかなカラーや大胆なプリントデザインのものでルックにポイントをプラスするのも◎
ニーハイソックス/オーバーニーハイソックス
名前の通り、ニーハイソックスは膝まで来る丈や膝の少し上までの丈感の靴下です。クルーソックスのようにプレッピーなムードを醸し出しますが、スタイリングによって全く違った雰囲気を生み出せるアイテムでもあります。
ローファーにニーハイソックスを合わせると、ルックに視線を引き付けるポイントをプラスすることができます。ミニスカートなど靴下と重ならない丈感のボトムスと着用するとおしゃれでバランスの取れたスタイリングが完成します。
シースルーソックス/テクスチャードソックス/装飾付きソックス
ポイントソックスを一つだけでも持っておくと、思ったよりも使う頻度が高いでしょう。特別な日にはもちろん、デイリールックがどこか決まらないというとき活用すると手軽にコーディネートに活気をプラスできるのです。
シースルーソックスは通気性の良さと軽さで、特に夏っぽいコーディネートに合わせやすいです。ストライプやドットパターンがプラスされたデザインを選ぶとセンスあるローファーコーデが完成します。
テクスチャードソックスはスタイリッシュながらも実用的なアイテムです。一般的に厚い素材で作られているため秋・冬のコーデにオススメで、ふわふわのファー素材やリブ、ニットなど、さまざまな質感がコーディネートに豊かな雰囲気を添えてくれます。
装飾付きソックスとはリボン、ラッフル、ジュエリーなどの装飾ディテールが入ったデザインの靴下のことを指します。さらにワンランク上のグラマラスなムードを演出したい日に着用してみてください。
ローファー+靴下 スタイリングのコツ
ローファー+靴下の組み合わせがまだ難しいというときは、下記の簡単なスタイリングのコツを参考にしてみてください。失敗しない組み合わせをおすすめいたします。
ローファーの種類別 靴下のオススメ
ペニーローファー
ペニーローファーは独特なストラップとカットアウトディテールを特徴とします。1950年代に人気を集めだし、アイビーリーグの学生たちの中で必須アイテムとして定着し、現在まで革新的なファッションアイテムの座を守っているのです。白色のクルーソックスと合わせるとクラシックな気分のプレッピールックに。
ラグソールローファー
厚みのあるゴムソールと深い溝が特徴のラグソールローファーは、実用的でありながらシックな雰囲気を醸し出します。厚手のコットン素材のクルーソックスと合わせると洗練されたアウトドアルックに。どんな地形や天気にも楽に安心して履けるようデザインされており活用度の高さも抜群です。
チャンキーフラットフォーム/ヒールローファー
フラットフォーム、ブロックヒールなどの高さがあるデザインのローファーは多様に使いやすいです。クルーソックスと合わせてプレッピールックに、フットカバーと合わせてきっちり感のある洗練されたムードを完成させることができます。この際厚手のソックスはボリューム感が生まれ少々ぎこちないイメージを与えるため避けるのがベストです。
ご紹介させていただいた三種類のほかにもローファーにはさまざまなデザインがあります。ローファーについてさらに気になることがございましたら、 レディースローファーの究極ガイドをご覧ください。こちらのガイドではローファーの管理方法までお教えします。
オケージョン別のローファー+靴下スタイリング
フォーマル/オフィス ルック
服装規定のある会社にお勤めなら、ニュートラルカラーの高級ドレスソックスがオススメです。プライスは少々高いこともありますが、長時間すっきりしたスタイルを維持することが可能で、それほどの価値があるのです。ドレスソックスは洗練されプロフェッショナルな印象を作り出すのに重要な役割を果たし、この際足首を隠す丈感を選ぶと良いでしょう。靴下が滑り落ち足首が出てしまうと端正な印象とはかけ離れてしまうことがあります。
カジュアル/デイリー ルック
休日にはより自由なスタイリングで休みを満喫してみてください。優雅でクラシックな雰囲気には、 ニュートラルトーンのローファーが似合い、よりパンチのある印象を与えたいときは派手なカラーや大胆なプリントの入るローファーも良いでしょう。そのとき靴下はローファーの魅力をさらに高め、どのような場でも感性あるルックを完成させる大きな役目を果たします。カジュアルルックからデートルックまで幅広く活用できます。
ローファー+靴下 カラーリングのコツ
ローファーと靴下のカラーを合わせるときには、同一色、類似色、補色などいくつかの組み合わせを考慮できるでしょう。同じカラーで合わせる場合、足が長く見える効果はもちろん、フォーマルな場にもマッチする洗練された雰囲気を演出することができます。ルックにささやかなポイントをプラスしたいときは、同じカラー系統のトーンオントーンの組み合わせを試してみてください。ブラックローファーにグレーの靴下も良い組み合わせの一つです。
もう少し個性がありセンスが感じられるスタイルを表現したいときは、ユニークなカラーの組み合わせに挑戦するのもオススメ。そのとき色相環を参考にしていただくと良いでしょう。色相環で反対の位置にあるカラーを組み合わせる補色のマッチ(例:ブルーとブラウン)や、隣り合ったカラーを使用する類似色マッチ(例:レッドとブラウン)を活用すれば簡単にポイントをプラスすることができます。ルック全体のポイントカラーと靴下のカラーを合わせて、さらに柔らかく優しい雰囲気を追加する方法もあります。
避けるべきローファー+靴下の組み合わせ
ローファー+靴下コーデは二つのアイテムが調和することが最も重要です。ローファーと合わないスタイルの靴下を選んでしまうとバランスが悪くなったりぎこちなさを生むことがあります。下記では靴下を選ぶときに避けるべきことをいくつかお教えしましょう。
- 格式のミスマッチ:ローファーの洗練された端正なシルエットは、スポーツソックスとは相性が良くありません。
- カラーのミスマッチ:ローファーのカラーと合わない靴下を履くと全体的にコーディネートが不自然になったり、足が短く見えることがあります。
- テクスチャーのミスマッチ:ローファーと靴下のテクスチャーはぶつかり合わないように合わせてください。全体的な着こなしの調和とバランスを崩してしまうことがあります。
- ソックスのたるみ注意:足首まわりでソックスがたるんだり、フィット感が甘すぎると、せっかくのコーディネートもルーズで雑然とした印象になってしまいます。
- 短すぎる靴下の着用:短すぎる靴下を履くと比率が不自然になることがあります。皆様のスタイルの“こだわり”に応じて、クルー丈以上のソックスや、まったく見えないフットカバーを選べば、足元が浮かずにコーディネートの比率をきれいに保てます。
ローファーと靴下はクラシックな組み合わせとして、プレッピールックに頻繁に取り入れられることで幅広く愛されています。しかしプレッピールックではないコーディネートにも手軽にラグジュアリーさをプラスでき、シンプルながら地味過ぎない、間違いなしのスタイリングを作り上げます。ぴったりな靴下を上手に選ぶだけで様々なオケージョンで活用していただけます。
今回のガイドが皆様のローファー+靴下コーデについての知識を深めるサポートになることを願います。靴下の長さ、カラー、テクスチャーをしっかり選択し、完成度の高いルックを楽しんでみてください。ローファーをワードローブに加えたくなった方は、CHARLES & KEITH のバリエーション豊かなラインアップをぜひご覧ください。